千波丈太郎氏に聞く



  拙著「千波丈太郎の手帖」に掲載したインタビューよりドクトルGに関する記述を
  再録しました。マニアックな記述が多いですが、新しい発見があれば幸いです。
     (V3の資料を見て頂き・・・)

 編   まず、ドクトルGの初期の設定画を見ますと眼鏡をかけたデザインになって
     いるのですが、それを変更なさったのは千波さんご自身の意向だったのです
     か?

千波  「そうです。最初に絵を見たときにこれをまず取ってくれって言ったんですよ。
     で、ヒゲもね、(最初の形が)僕は好きじゃなかったから、十字軍のようなのに
     して。これは十字軍ですからね。」

千波  「ヒゲはね、付け髭をくっつけたんですけど、あれは2枚になってるんですよ。
     で、動きがあるとこれが浮いてくるんです。それが怒った時動いたように見え
     るんですね。水戸黄門の眉毛もこう、怒った時と笑った時とで一回一回貼りか
     えてるんですから。

     最初こう絵を見て、自分で削っていくでしょ。で、仮面ライダーってのを一度
     観てみるじゃないですか。それまで映画でアクションやってて観た事なかった
     ですからね。で、潮さん(潮健児氏=地獄大使役)とかがね、「仮面ライダー
     !」って言ってるのを見てて、仮面ライダーっていうのをどうにかして特徴を出
     せないかって考えて。それで僕が思いついたのが、ああ、歌舞伎調で見得を
     きった時にやってるようなセリフでって。
     で、監督に「仮面ラーイダ!」っていう感じでやったらどうですかって言ったら、
     ああ、面白いですねってそう言ったんですよ。でもその時はまだプロデューサ
     ー(平山亨氏)は聞いてなかったんですよね。まさか僕がこんな事を言ってる
     とは思わなかっただろうから。
     で、撮影が終ってラッシュを観た時に平山さんが「なんで千波さんはラーイダ
     って伸ばすんだろう」って言ってたそうですよ。
     そしたらこれがテレビで流れたら、受けたんですよ。で、ああ、なるほどなって
     平山さんも思ったらしいですよ。
     ・・・そういえば、ドクトルジバコって映画があるじゃないですか。あれもドクトル、
     ジバコはGだからゲーじゃないですか。あれからひょっとしたら取ったんじゃな
     いですか。ドクトルGは。」

 編   ドクトルGはちょうど春から夏にかけての登場だったのですが、特に夏の時期
     にはV3は四国ロケ等をやってるのですがそちらには・・・

千波   「いや、四国には行かなかったですね。」

 編   ああ、(やはり)そうだったのですか!

千波   「ええ、鎌倉あたりまでですね。三浦半島だとか。」

 編   では初島ロケも行かれてはいないのですか?

千波   「初島は行ってないですねえ。」

 編   いえ、実はV3カードなどの写真を見てみますと、ドクトルGのいる所だけ
      「ここは本当に四国なのか?」っていう所に立っているんですよね。ここだけは
      いつもの場所じゃないかっていう疑問が私達の間であったんです。話自体は
      劇場用として使われたものなんですけど・・・

千波   「ああ、劇場でかかったのはね、青梅ロケですよ。」

 編   (!)青梅だったんですか!?

千波   「ええ、山を切り崩しているところがあるじゃないですか。幹部が皆集まったと
      ころ(27・28話)もそうですね。」


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